若い頃、若気の至りで体にタトゥーを入れてしまい、後悔している人はいるでしょう。そんな人のために、イレズミ除去に関する知識を教えていきたいと思います。びっくり人間に出てくるような、全身にびっしりとタトゥーが入っている方でない限り、除去不可能なタトゥーは存在しません。十分な設備があれば、かなりの広面積のタトゥーでも、入院せずに半年から1年程度の治療で十分除去可能です。もちろん、刺青、タトゥー除去に関する正確な情報は少なく、過度なレーザー除去の効果を謳った広告や、狭く狭く偏った知識のブログ、除去可能なタトゥーなのに、自施設でできないために不可能としているHPなどが多数存在します。治療法として、レーザー除去術、切除術、植皮術などがあります。レーザー除去術は、除去したいタトゥーにレーザーを照射し、高熱作用でタトゥーの染料を燃焼させる治療方法です。難点は、除去できるタトゥーが限られてしまうことと、完全除去までに数回の治療が必要です。手術ではないので、傷痕は残りません。光熱作用は、レーザーがタトゥーの染料にあたると強い熱を生じます。この高熱作用で、タトゥーの染料が燃焼します。レーザー照射後は、少しずつ、さらに色が薄くなってきます。一回照射後、すでに粉砕されている染料が完全に排除されてから次の照射を行った方が、照射回数が少なくてすむのは、言うまでもありません。この反応に約3ヶ月必要ですから、ベストな照射間隔は3ヶ月以上となります。間隔は、1年以上でも問題ありません。長い分にはOKですが、短いのは問題です。最低2ヶ月は間隔がないと、二次性の色素沈着が治まっていません。色素沈着がある間に次の照射を行うと、色素脱失や肥厚性瘢痕の原因となります。続いて、切除術について話していきたいと思います。切除術とは、タトゥーの入った皮膚を切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせる除去方法です。難点は、必ず手術痕が残ることですが、3から6ヶ月で赤味は取れ、徐々に目立たなくなっていきます。但しタトゥー切除術は、皮膚を切り取る手術なので、縫合部には両側から強い緊張がかかるため、数年単位の経過の中で、少し傷に太さが出る場合があります。盲腸の手術や切り傷の痕にと比べると、やや目立つ傷になる可能性があると考えなければなりません。タトゥー切除術は、タトゥーを入れる前の状態に戻す手術ではなく、タトゥーを事故や怪我の痕としてごまかすための手術です。タトゥーは、そのままの形で皮膚を切り取っても、縫い合わせることができません。切除のデザインは様々ですが、細長い紡錘形や、S字状に切除して縫合します。そのため、タトゥーが入っていない通常皮膚の部分も切り取ってしまうことになります。できる限り無駄な皮膚を切り取らず、さらに傷が目立たなくなるように切除デザインを決定します。このような方法でイレズミ除去していきます。イレズミ除去に関する知識を少し説明させて頂いたので少しでも役に立てればと思ってます。